プロパンガスのお風呂にかかる1ヶ月のガス代は?節約方法についても解説
プロパンガスを使用しているご家庭で、毎月のガス代の高さに驚いた経験はないでしょうか。特に冬場のお風呂は、給湯に多くのエネルギーを消費するため家計の負担になりがちです。
本記事では、プロパンガスのお風呂にかかる1ヶ月の費用目安や、都市ガスとの料金差、今日から実践できる効果的な節約術を具体的に解説します。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
プロパンガスのお風呂にかかる1ヶ月のガス代はいくら?
家庭のガス消費の7割~8割を占めるのが給湯です。月々の支払額の大部分は、お風呂にかかる費用といえます。
お風呂1回あたり・1人暮らしの場合のプロパンガス代
お風呂1回(200Lで水温を20℃から40℃に上げる場合)を沸かすのに必要なプロパンガス代は、約224円程度が目安です。1人暮らしの方が毎日浴槽にお湯を溜めた場合、1ヶ月で約7,410円程度のガス代が発生します。
これに基本料金が加算されるため、給湯以外での使用が少なくても、月額の請求額は5,000円を超えるケースが珍しくありません。水温が低い冬場は加熱により多くのエネルギーを要するため、さらに2倍程度の費用を見込む必要があります。
1ヶ月のお風呂のガス代の目安
世帯人数が増えるにつれ、お風呂のガス代は累積します。毎日1回お湯を張った場合、2人世帯では月間約10,200円、4人世帯ではシャワーの使用量も増加するため、月間約15,780円程度が一般的な目安です。
ただし、プロパンガスは自由価格制を採用しているため、契約しているガス会社の従量単価によって金額は大きく変動します。同じ使用量であっても、地域や会社の違いで数千円の差が生じる点はプロパンガスの特徴です。
シャワーとお風呂のガス代を比較
シャワーを15分間使用した場合のガス代は、お風呂1回分(200L)を沸かすのとほぼ同等です。1分間に流れる湯量は約12Lとされるため、15分で180L程度の消費となります。そのため、1人暮らしで短時間のシャワーで済ませる場合は、浴槽にお湯を溜めるよりも安く抑えることが可能です。
しかし、複数人が入れ替わりで10分ずつシャワーを使用する環境では、総湯量が200Lを優に超えるため、効率的に浴槽を活用すると経済的になる場合もあります。
プロパンガスと都市ガスのガス代の違い
供給方式の違いから、プロパンガスは都市ガスより高額になる傾向にあります。料金構造の差異を解説します。
プロパンガスと都市ガスの料金差
同じ熱量を使用した場合でも、プロパンガスは都市ガスの約1.8倍から2倍程度の料金がかかるとされています。具体的なお風呂のガス代の金額差としては、毎日1回お湯を張る4人家族において、都市ガス(月間約8,490円)とプロパンガス(月間約15,780円)で、月間で約7,290円程度の差が生じるケースも少なくありません。
都市ガスは導管網の整備された都市部に限られますが、料金面では大きなメリットがあります。一方、プロパンガスは自由価格制のため、事業者選びによってこの価格差を縮小できる可能性があります。
地域別のプロパンガス料金の違い
プロパンガスの料金は、地域によって大きな隔たりがあります。関東や甲信越などの配送密度が高い地域では比較的安価に設定される傾向にありますが、北海道や東北、山間部などは配送コストが嵩むため、料金が高くなりやすいのが実情です。
また、競合他社が多い都市部では価格競争が起きやすく、地方に比べて単価が低く抑えられている側面もあります。お住まいの地域の平均相場を知ることは、適正な料金で契約できているかを判断する基準になります。
季節や入浴スタイルでガス代は変わる
ガス代は、外気温に伴う水温の変化や入浴習慣によって大きく左右されます。変動するおもな要因を解説します。
夏と冬で変わるお風呂のガス代
ガス代が最も高くなる季節は冬場です。冬は水道水の温度が低いため、設定温度までお湯を沸かす際により多くのエネルギーを消費します。例えば、水温が25度ある夏場に比べ、水温が5度まで下がる冬場では、同じ温度のお湯を作るのに約2倍のガスが必要です。
さらに、冬は浴室内の気温も低く、お湯が冷めやすいため追い焚きの回数も増える傾向にあります。この季節要因により、夏と冬ではガス代に数千円の差が生じます。
入浴スタイルで変わるガス代
入浴スタイルもガス代を左右する大きな要因です。家族が間隔を空けずに入浴すれば追い焚きを最小限に抑えられますが、生活リズムが異なり入浴時間がバラバラになると、その都度お湯を温め直す必要があります。
また、シャワーだけで済ませる習慣がある場合でも、出しっぱなしにする時間が長ければ、浴槽にお湯を溜めるよりも高額になるケースがあるため注意が必要です。自身のスタイルがガスを過剰に消費していないか見直しましょう。
お風呂のプロパンガス代を節約する方法
日々の入浴習慣を少し見直すだけで、ガス代は削減できます。即効性が高い具体的な節約術を紹介します。
追い焚きの回数を減らす
追い焚きは、冷めたお湯を温め直すために大量のガスを消費します。節約のためには、家族が間隔を空けずに入浴し、追い焚きを極力使わない工夫が求められます。2時間放置により4度低下したお湯(200L)を1日1回追い焚きするのを控えるだけで、年間でガス約38.20㎥の削減、約6,190円(都市ガスの場合。プロパンガスの場合は単価に応じてこれ以上の額)の節約が期待できます。
また、自動保温機能が設定されている場合は、気づかないうちに何度も追い焚きが繰り返されることもあるため、設定を見直すことも有効です。
お風呂のふた・保温シートを活用する
お湯の温度低下を防ぐには、物理的な断熱が非常に効果的です。入浴の合間や給湯中は必ず「お風呂のふた」を閉める習慣をつけましょう。さらに、お湯の表面にアルミ製の保温シートを浮かべることで、蒸気による放熱を劇的に抑えられます。
浴槽内のお湯は、空気に触れる面積が大きいほど温度が逃げやすいため、ふたとシートを併用して密閉性を高めることが、無駄なエネルギー消費を減らすポイントとなります。
シャワーの使用時間を短くする
シャワーは1分間で約12Lものお湯を放出します。15分間出しっぱなしにすると、浴槽1杯分に相当する約180Lの湯量を消費してしまいます。髪を洗っている間や体を洗っている間は、こまめに止水する癖をつけましょう。
1日1分短縮するだけで、1ヶ月で約360Lの節水となり、年間ではガス代約2,070円、水道代約1,140円、合わせて約3,210円の節約効果が見込めます。特に家族が多い世帯では、それぞれの意識が合算されて大きなコストカットにつながります。
お湯の設定温度を下げる
給湯器の設定温度を1度下げるだけで、ガス代の節約につながります。例えば、設定を42度から41度に変更(1日1回大浴槽にお湯を足す場合)すると、年間でガス約6.10㎥の削減(約2,480円の節約)につながります。
特に夏場など、高い温度を必要としない時期は積極的に温度を下げましょう。無理のない範囲で調整を行うことが、ストレスなく継続できるコツです。
給湯する量を減らす
浴槽に溜めるお湯の量を見直すことも有効です。一般的な浴槽の容量は200Lから250L程度ですが、これを10Lから20L減らして設定するだけで、毎日確実にガス代と水道代を削減できます。
お湯の量を減らしても、入浴時に体が沈み込めば十分な深さを確保できる場合が多いものです。自動お湯張り機能を利用している場合は、パネル設定から湯量を1段階下げてみましょう。
節水型シャワーヘッドを利用する
シャワーヘッドを節水タイプに交換すれば、使用感を変えずに湯量を30%から50%程度カットできます。手元にストップボタンがあるタイプを選べば、さらにこまめな止水が可能になり、無駄な給湯を徹底的に排除できます。
初期費用は数千円程度かかりますが、数ヶ月でガス代と水道代の削減分によって元が取れるため、コストパフォーマンスの極めて高い対策といえます。取り付けも既存のヘッドを回して外すだけと簡単です。
ガス会社の料金プランを見直す
現在契約しているガス会社に、よりお得な料金プランがないか確認しましょう。近年はガス会社各社が、特定の時間帯や使用量に応じて割引を適用するプランを用意している場合があります。
また、電気とセットで契約することで「セット割」が適用され、光熱費全体を削減できるケースも増えています。検針票を手元に準備し、まずは現在の単価が適正かどうかを公式サイトなどで比較することが重要です。
プロパンガス会社を乗り換える
プロパンガスは自由価格制であるため、ガス会社を変更することが最も大きな節約につながります。同じ地域内であっても、会社によって基本料金や従量単価に2倍近い開きがあることも珍しくありません。
複数の会社から見積もりを取り、現在の料金と比較検討することで、月々の支払額を数千円単位で安くできる可能性があります。会社変更は手続きの手間こそありますが、長期的な固定費削減には非常に効果的です。
プランの見直しでトータルコストを削減
お風呂のガス代を根本的に抑えるためには、日々の節約行動に加えて、契約プラン自体を見直すことが非常に有効です。プロパンガスは自由価格制であり、ガス会社によって料金設定に大きな幅があります。
現在の従量単価や基本料金を確認し、地域の相場と比較することから始めましょう。また、給湯器を省エネ性能の高いモデルへ買い替える、あるいは電気とガスのセット割を導入するなど、中長期的な視点でコスト構造を改善することで、無理なく大きな削減効果を得られます。
まとめ
プロパンガスのお風呂代は、世帯人数や入浴習慣に加え、地域やガス会社の料金設定によって大きく変動します。家計に占める給湯費の割合は非常に高いため、月々の負担を軽減するには日々の節約意識が欠かせません。
まずは、追い焚きの回数を減らす、お風呂のふたを活用して保温するといった身近な工夫から始めましょう。
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