追い焚きのガス代はいくら?足し湯や入れ替えと比べてどちらが安い?比較や節約術を解説

更新日:2026年6月18日
追い焚きのガス代と給湯器のリモコンのイメージ

「お風呂の追い焚きとお湯の入れ替え、どちらが安いの?」と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、水道代を抑えられる追い焚きの方が経済的です。本記事では、追い焚き1回あたりのガス代目安や、足し湯との比較、さらに今日からできる浴室の節約術を詳しく解説します。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
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目次

追い焚き機能とは

追い焚き機能とは、浴槽内に残っている冷めたお湯を給湯器まで循環させ、再度加熱して温め直す仕組みを指します。お湯を新しく入れ替える必要がないため、水道代の節約に繋がる便利な機能です。

給湯器と浴槽が2本のパイプでつながっている「循環方式」が一般的です。なお、循環方式のなかにも冷めたお湯と温めたお湯を異なる循環口から出し入れする「自然循環方式」と、1つの循環口から出し入れする「強制循環方式」の2つがあります。

追い焚き1回にかかるガス代の目安

標準的な200リットルの浴槽において、お湯の温度を20℃上昇させる場合、追い焚き1回にかかるガス代は、都市ガスの場合で85円ほどが目安です。都市ガスよりも料金の高いプロパンガスの場合は、224円ほどが目安です。

ただし、都市ガスの基準単位料金はガス会社によって違いがあり、プロパンガスも価格差があるため、実際のガス代と異なる可能性があります。

追い焚きと入れ替え、足し湯を比較するとどれが安い?

お風呂を温め直す際、どの方法が最も経済的であるかを比較します。それぞれのコストの特徴を把握し、効率的な選択をしましょう。

追い焚き

追い焚きは既存のお湯を再利用するため、水道代はかかりません。20℃の加熱であれば都市ガスで85円ほどかかりますが、5℃程度の加熱であればガス代は15円程度で済み、3つの方法のなかで最もコストを抑えられます。

入れ替え

入れ替えは冷めたお湯を抜き、新たに温かいお湯を溜める方法です。お湯を新しく張り直すための水道代と、水を設定温度まで沸かすためのガス代が発生します。2つのコストを合計すると1回あたりのコストは125円~264円ほどに達することもあり、追い焚きと比較すると大きな費用がかかるでしょう。

特に冬場は水温が低く、沸かすためのガス消費量がさらに増えてコスト差はさらに大きくなります。衛生面では優れていますが、経済性を優先する場合は避けるべき選択といえます。

足し湯

足し湯は、高温のお湯を継ぎ足すことで全体の温度を上げる方法です。給湯器でお湯を沸かす「足し湯」は、浴槽内のぬるいお湯を温め直す「追い焚き」よりも一般的に熱効率が高いため、ガス代を抑えられるケースもあります。

ただし、足し湯は足した分だけ水道代がかかるため、トータルコストでは追い焚きとほぼ同等か、わずかに高くなる傾向にあります。なお、無駄を防ぐために、浴槽からお湯が溢れないよう注ぐ量を適切に調整しましょう。

追い焚きをするメリット

追い焚き機能を活用すると、コストだけでなく家事の効率化にも恩恵が得られるでしょう。主な3つのメリットについて解説します。

ガス代を節約できる

追い焚きは、特に少し温度が下がった程度であれば短時間の燃焼で済むため、ガスの消費量を抑制できます。ただし、水温や水量が同じ条件であれば、一般的には自動湯はり(入れ替え)の方が器具の熱効率が高いため、ガス代は節約しやすいと言われています。

参考:浴槽にお水をためて追い焚きする場合と、自動湯はりでお湯を入れる場合とでは、どちらがお得でしょうか?|パロマ

水道代を節約できる

お湯を入れ替えることなく再利用する追い焚きは、水道代の節約に効果的です。一般的な浴槽1杯分にあたる約200リットルもの水を、入浴のたびに捨てる必要がなくなります。家族の人数分お湯を張り直す場合と比較すると、1か月で数千リットルもの節水が期待できます。そのため、環境負荷の軽減と、家計の水道代削減を同時に実現できるでしょう。

入れ替えより早く入浴できる

お湯をすべて抜いて新しく張り直すには、相応の時間を要します。一方で、追い焚きであればスイッチを1度押すのみで既存のお湯を加熱してくれるため、入浴までの待ち時間を短縮可能です。多忙な日や家族が連続して入浴する際の「すぐにお風呂を温めたい」というニーズに応えてくれるため、生活の利便性が向上します。

追い焚きをする際の注意点

追い焚きは便利な機能ですが、適切な方法でなければ衛生面の悪化や故障を招く恐れがあります。安全かつ清潔に入浴を楽しむために、以下の3つのポイントに注意してください。

前日のお湯の追い焚きは控える

前日の残り湯を追い焚きして再利用することは、衛生面から見て推奨できません。一晩経過したお湯のなかで、人の体から出た皮脂や汚れを栄養源として雑菌が数千倍から数万倍にまで繁殖するためです。

また、冷めきった状態から温め直す際にはガスの消費が大きくなるため、コスト面でのメリットも少なくなります。日々新しい水に入れ替えることが、健康と効率の両面で重要です。

定期的にお風呂内部を洗浄する

追い焚き配管のなかでは、皮脂汚れや石鹸カスが蓄積しやすくなっています。これらを放置すると追い焚きの際にお湯と一緒に汚れが排出され、不衛生な状態になります。そのため、1か月に1回程の頻度で市販の風呂釜洗浄剤を使用し、配管内部を除菌しましょう。定期的な清掃は給湯器本体の負荷を軽減し、機器の寿命を延ばすことにもつながります。

入浴剤の使用については確認する

入浴剤のなかには、追い焚き配管や給湯器内部を腐食させる成分を含むものがあります。特に硫黄や塩分、酸性成分が含まれる入浴剤は、金属部品を傷める原因となるため注意が必要です。使用する前には、入浴剤のパッケージに「追い焚き機対応」と記載されているか、また給湯器メーカーが推奨している種類であるかを必ず確認しましょう。

お風呂でガス代を節約する方法

ガス代を抑えるには給湯器の機能だけでなく、日々の入浴習慣の改善が重要です。熱を逃がさない工夫や使用量を減らす意識を持つことで、月々の負担は確実に軽減されます。

こまめにドアやフタを閉め保温を意識する

最も手軽かつ効果的な節約術は、こまめに浴室のドアや浴槽のフタを閉めることです。お湯が空気に触れる時間や面積を最小限にすることで、放熱による温度低下を防げます。特に冬場は浴室内の温度が低いため、フタを開けたままにすると、わずか30分でお湯の温度が1℃以上下がることもあります。入浴の直前までフタを閉め、浴室の気密性を保つよう心がけましょう。

極力間を空けずに入浴する

複数人が暮らす世帯では、全員が間隔を空けずに入浴すると大幅な節約につながります。最後の1人が入浴するまでの時間が長くなるほど、追い焚きや足し湯の回数が増え、ガスの消費量が大きくなるためです。

家族内で入浴する順番をあらかじめ決めておき、前の人の入浴が終わったのちすぐに次の人が入る「リレー入浴」を習慣化すると、年間のガス代を数千円単位で節約できるでしょう。

シャワーを流しっぱなしにしない

シャワーのお湯を1分間出し続けると、約12リットルもの量を消費します。髪や体を洗う間の流しっぱなしを控えると、ガス代と水道代を同時に節約できます。手元に止水スイッチがあるシャワーヘッドを活用すると、より効率的に節約可能です。日々のわずかな意識の積み重ねが、固定費の大きな削減へとつながります。

お湯を少なめに張る

浴槽に張るお湯の量を物理的に減らすことで、お湯を沸かすためのエネルギーと水道代を節約できます。全身が浸かるのに十分な水位を確認し、給湯器の設定を一段階下げられると毎日の節約に直結します。

ガス会社やプランの契約見直しも検討しよう

日々の節約に加え、ガス会社やプランの見直しも検討しましょう。2017年の小売自由化により、ライフスタイルに適した会社の選択が可能になりました。現在のプランを他社と比較し、より安い単価の会社へ乗り換えるだけで、使用量を変えずに固定費を削減できる場合があります。

電気とのセット割引や、特定時間帯に安くなるプランなど選択肢は多岐にわたります。まずは検針票を確認し、シミュレーションを行いましょう。

まとめ

追い焚きのガス代は1回あたり都市ガスで85円程度であり、水道代も含めたトータルコストではお湯を張り直すよりも大幅に安くなります。足し湯と比較した場合も、既存の熱を再利用する追い焚きは経済的な選択です。

ただし、前日の残り湯を温め直すことは衛生面や効率の観点から避けましょう。効果的に節約するにはフタを閉めて放熱を防ぐ、家族で間隔を空けずに入浴するなどの習慣が重要です。それらでも光熱費が抑えられない場合は、ガス会社のプラン見直しも有効な手段となるでしょう。

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